アメリカ:SWAT(特殊火気戦術部隊)の動画
アメリカの警察特殊部隊として海外ドラマや映画で有名な「SWAT」は、従来の警察力では対応しきれない凶悪犯罪に対処すべく組織された部隊で、連邦政府を始め、州や市などの自治体がそれぞれ擁している。
1965年の「ワッツ暴動」や1966年の「テキサスタワー乱射事件」といった大規模騒乱、大量殺人犯罪の発生をきっかけとして、1967年にロサンゼルス市警が組織したのが始まりといわれる。
SWATの任務の中で最も重要とされているのは、篭城事件等での人質救出である。出動要請後、直ちに現場に急行して情報収集・分析を行い、事件解決の方法を決定する。
作戦時は突入・狙撃チームと交渉人による説得の二段構えとなるケースが多い。彼らは警察であるから人質の安全確保だけでなく、犯人を生きたまま逮捕することも前提となる。狙撃も事態悪化を招く恐れがあるため極力行わないようにして、説得による投降を第一の目標としている。
主要装備はM4カービンなどの自動小銃やH&K MP5サブマシンガンまたは両方の性能を併せ持ったFN-90PDW、閃光音響弾・催涙弾、催涙ガス弾やゴム弾を発射できる散弾銃・小型グレネードランチャーなどが挙げられる。
SWATは警察のいわゆる「花形」のようなイメージがあるが、現実には特別手当もなく出世コースの近道でもない。それにも関わらず、志願者は後を絶たない。市民への説明義務と犯罪抑止のため、他の特殊部隊のような秘密主義はとらず、訓練内容や装備の公開には積極的である。
逃亡を図る麻薬密売の容疑者のバンに向かって発砲
テレビクルーの同行取材中に麻薬密売の容疑者が突然、逃走を図る。SWATチームは躊躇することなく、一斉射撃を開始。蜂の巣のようになったバンは道路わきに激突し停車。腕を撃たれた容疑者は、座席から引きずり出されてその場で逮捕された。
SWATの狙撃手の訓練
ライフルが自分の体の一部として感じられるレベルまで訓練は続く。交渉による人質解放あるいは犯人の投降が困難な場合に備えて、狙撃手には高精度の銃が要求される。主流となっているレミントンM700、M24等のボルトアクションライフルでは、800メートル先にいる防弾ベストを着用した犯人も射殺することができる。