ドイツ:GSG-9(第9国境警備隊)の動画
GSG-9結成の契機となったのは、1972年のミュンヘン・オリンピックでおきたテロ事件である。アラブ人テロ組織「黒い9月」のメンバーがオリンピック村に侵入し、イスラエル選手数名を人質にとり、さらに数名を殺害したのである。
警察による救出活動は失敗に終わり、人質9名、テロリスト4名、警官1名が死亡するという悲劇的な結末となった。これほど多数の命が犠牲となった原因は、ドイツ警察に人質救出任務を行える準備が足りなかったことであり、この事件を機に対テロ作戦専門の部隊が作られたのである。
1977年のパレスチナ人テロリストによる「ルフトハンザ航空181便ハイジャック事件」では、ソマリアのモガディシュに着陸した航空機に強行突入を行い、わずか5分で犯人を制圧、人質全員を無事救出した。この強行突入に際しては、イギリスからSASの精鋭隊員2名と当時は珍しかったスタン・グレネード(音響閃光弾)などの突入用の各種兵器を提供してもらった。この作戦の成功により両部隊には太いパイプができ、その関係は強固なまま現在に至っている。
部隊創設の歴史
西ドイツ(現・ドイツ)のミュンヘンで行われたオリンピックにおいて、パレスチナのゲリラが選手村のイスラエル選手宿舎を襲撃。多くの死傷者を出したこの事件を教訓に西ドイツ政府は特殊部隊の創設を決定した。このドキュメンタリーでは、創設者であるウルリッヒ・ヴェーゲナー警視(当時)や現在の部隊を率いているフリードリッヒ・アイヒェルらの証言を交えて、「ミュンヘンオリンピック事件」と「ルフトハンザ航空181便ハイジャック事件」を振り返る。
GSGによる人質救出任務
過去には海外派遣もあったが、これは特例措置で行われたものであり、現在は国内での活動が中心となっている。また、テロ事件への対処以外にも、地方警察の支援や、重要施設(首相官邸など)の警備を担当している。
GSGの使用兵器
GSG-9の使用兵器は、HK MP5 サブマシンガン、SIG SG551-1 P特殊作戦用アサルト・ライフル、HK G8 アサルト・ライフル、HK PSG1 スナイパー・ライフルなど。使用ピストルは、ルガー357口径マグナム・リボルバー、ワルサーP88モデルなどである。