フランス:COS(特殊作戦軍団)の動画
湾岸戦争での戦闘経験から、フランスの軍事能力には作戦を実施するうえでの欠陥が数多いことが明らかになり、特に戦術部隊、系統的な輸送部隊、業務準則、通信、指揮系統体制に大いに改善の余地があった。
これを受けてフランス政府は、統一した指揮体系を作る作業に取り掛かり、陸・海・空軍の特殊作戦部隊を1つ屋根の下に集めて、国軍参謀総長にのみ責任を負うようにした。こうしてできた新たな部隊がCOS(特殊作戦軍団)で、1992年から活動を開始した。
COS指揮下の陸軍系組織の中心となるのは、国外における治安維持活動、情報収集、対テロ戦闘などを任務とする「1er PRIMA」と物資輸送支援を行う「DAOS(特殊飛行分隊)」である。また両部隊から選抜され、新兵器の開発や部隊の支援を行うGSA(特殊独立部隊)がこれらに連携、さらに3つのパラシュート部隊も状況に応じて参加する。
海軍系組織は「COFUSCO(フューリジア海兵作戦コマンド)」に集約され、同コマンドは4個の戦闘部隊、水中工作隊の「ウーベル作戦部隊」、「CGMC(近接戦闘部隊)」を従えている。
空軍系組織は、低空飛行技術と夜間作戦にあたる「DOS(特殊作戦師団)」、偵察と人員救助を任務とする「EHS(特殊ヘリコプター中隊)」、攻撃地点の探査と空域の防御に従事する「CPA10(第10空挺パラシュート部隊)」で編成されている。
以上の正規軍の部隊以外にも、外人部隊、国家警察、国家憲兵隊から選抜された特殊部隊も指揮下においており、海外派兵から大統領警備にいたるまで、あらゆる任務を担うヨーロッパ最大級を誇る組織となっている。
COSは1992年のソマリア内戦における平和維持活動、続く93年にはルワンダにおいてベルギー第一空挺師団とともに平和維持活動にあたり、97年にはザイール内戦で仏人救出作戦を遂行するなど、アフリカを中心とした国外での治安維持活動に従事した。ヨーロッパでは、93年と98年の二度にわたり、ボスニア内戦の治安維持活動を英国特殊部隊SASと共に行っている。
13e RDP(第13ドラゴン・パラシュート連隊)
COSの指揮下で運用されるフランス軍において随一の能力を誇る偵察部隊。
氷点下45度の上空から夜間ダイブ
COSの構成部隊のひとつ特殊作戦師団(DOS)による降下。C-130ハーキュリーズとC-160と欄ザールの2種類の輸送機が配備されている。動画中に「TEMPERATURE -45」と写るシーンがあるがフランスの気温の単位は日本と同じ「摂氏」なので、外の気温はそのままマイナス45度(寒)。
移動中の過激派をアンブッシュ(待ち伏せ)
山道を車で移動中の過激派グループをフル装備の特殊部隊員が待ち伏せ。車から引きずり出し、手足を縛った後に武装解除、そして頭からマスクを被せて、ワゴン車に押し込む。